ふるい耕うん機。

2020年5月7日

 ふるい機械は扱うのにコツがいりますが、上手に使いこなせたときの満足感は「機械をつかう喜び」を教えてくれます。

 ご存じのとおり我が家はコメ農家ですが、多少の畑もやってます。といっても、野菜農家さんのように出荷するほど作っているわけではなく、あくまでも自家消費用(+味噌づくり用の大豆など)程度です。

 最初のうちは鍬(くわ)一本で頑張ったりご近所さんの都合にあわせて一緒にトラクターで打ってもらったりもしていたのですが、昨年、ついに知り合いの農機具屋さんから中古のふるい耕うん機を安く譲っていただいたのでした。

 クボタのTMA31。ガソリン式。3.4馬力。年式不明!(土寄せアタッチメント付き)

 見た目古い!そして、、、おっっもいっ!

 どれくらい重たいかというと、重すぎて自分で掘った穴から抜け出せずに進退窮まるときがけっこうある(笑) この地域の土質もあるのか、昨年初めて使ったときは掘るのは掘るもののどうにも進めず、その重量がゆえに持ち上げて脱出するのも困難で、わずか数本の畝を立てるのに鍬を振るう以上の大汗をかいてしまったのでした。

 「こりゃダメだ」と昨年はけっきょく数回試しただけで、それ以降は倉庫に眠りっぱなし……

 しかし今年も春がきて、いざ畑を始めるかという段になってみると、やっぱり近所の人に頼んだりわざわざトラクターを借りたりするのは面倒くさいんですよね。なにせ使わせてもらったトラクターをピカピカに洗うには2時間はかかります。たとえ使っている(打っている)時間が短くても、いや、使用時間が短ければ短いほど、なんだかアホらしく感じてしまうのです。

 で、おもいだしたのが例の古い耕うん機。最近の晴れで土もかなり乾いているし、もう一回試してみるか?と引っ張りだしてみたのでした。

 結果は成功!どうも無骨な彼は、自重による “沈ませ具合” と、ロータリによる “前進推力” のバランスの取り方がちょいと難しいものの、慣れてくれば「沈みかけた時の脱出方法」や「きれいにまっすぐ打てない時の対処法」など、巧い扱い方や上手な打ち方のコツがあったようです。

 こうなってくると、最初はイマイチ乗り気でなく「えーっ?」と感じていた畑打ちも、がぜん楽しい仕事になってきます(^^) けっきょく畑を二枚打ち終わるのに4時間ちかくもかかってしまい、時間こそトラクターの倍近くもかかってしまったのですが、ちゃんと使いこなせた自信とやってやったぜ!という満足感は、簡単には扱えないふるい機械だからこそ得られたものなのかもしれません。

 これからもよろしくね。

(うし)

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