この美しい風景と自然を、つぎの世代に
大都市が抱えるリスクを目の当たりにすることが増えてきた現在だからこそ、私たちは消えゆきつつある、この昔ながらの暮らしが残る農山村と里山の風景を守り、伝えてゆく努力をしたいと思います。
ただ古いものを残したいという感傷的な感情からだけではなく、長い年月をかけて培われてきた雪国の文化と伝統が、近代文明の抱える諸問題に対してなにがしかの “ヒント” を与えてくれると信じて……。
持続可能な開発目標 SDGs(エス・ディー・ジーズ)
その一環として私たちうしだ屋は、2015年9月の国連サミットで採択された2030年までの国際目標「SDGs(持続可能な開発目標)」の理念に賛同し、より多くのひとが健康で豊かな暮らしを送れるように、また、より地球環境に優しい持続可能な社会が発展するように、日々の活動に取り組んで参ります。
うしだ屋が取り組む目標
出来るかぎり農薬を使わず環境負荷の少ない農業を行うとともに、質の高い食料を生産・提供する。
老若男女・国籍を問わず、日本の伝統的な農山村文化を楽しんでもらえる宿づくりを行い、都市住民の健康的な暮らしの維持に寄与する。
越後田舎体験をはじめ教育旅行、企業研修等の受け入れを積極的に行い、五感をつかって農山村のことを学び・体験できるプログラムを提供する。
宿も農場も、男女・年齢の別に関わりなく活躍できる場所づくりを行う。
上越市の水源のひとつでもある地域内のブナ林や里山を保全する活動に取り組み、流域内の飲み水や農業用水の安定供給に寄与する。
希望する訪問者には、当施設の薪ボイラーの紹介や説明を行い、地域資源のエネルギー活用の普及を図る。
私たち自身の移住や就農の物語を共有し、多様な働き方・暮らし方の提案を行う。
過疎・高齢化のすすむ地域にあっても、この土地や文化が持つ魅力を信じ、発信し、住民が望む最後のときまで暮らしを続けられるよう力を尽くす。
私たちから商品を送るときも、私たちが物品を受け取るときも、過剰包装とならないよう細心の注意を払い、廃棄物の削減に取り組む。
地域資源(薪エネルギー)の活用や、自然エネルギーを主軸とした電力会社との契約、また地球環境に優しい製法による製品等の積極的利用に努める。
生物多様性に配慮した農業を行うとともに、日本自然保護協会の自然観察指導員として、農家民宿の利用者に生物多様性の大切さについての発信を行う。
SDGsの理念に賛同しそれを公表することで、この国際的な目標の市民への浸透を図り、目標達成にむけた機運の上昇を図る。
より一歩進んだ「里山資源の活用」を目指して
これまでうしだ屋では、里山資源の活用方法として 1)薪エネルギーの活用 2)里山(棚田とブナ林)の散策ガイド を行ってきましたが、2020年度より、さらに一歩踏み込んだ活動を近隣のメンバーとともに開始しました。
それは、より「里山」に特化した滞在と体験を提供することを目標としているのですが、活動が実を結び皆様にお楽しみいただけるようになるまでには、一年?二年?ほどの時間が必要です。どうか気長に活動を見守っていただければ幸いです(^^)