棚田と雪国の恵みで育まれるコシヒカリ

私たちのお米は、雪解け水で育てられます。というよりも、むしろ「雪無くして私たちのお米は育たない」と言い換えたほうが良いかもしれません。
まだ集落や山の斜面でも、日陰の部分や沢筋には残雪の残る4月。私たちコメ農家の田んぼ仕事は、雪の下からでてきた田んぼの見廻りからはじまります。田に水を引く水路に異常はないか。田に水を溜める畦(あぜ)は崩れてないか。小さなネズミやモグラに、穴を空けられていないか…… このあたりのように標高の高い山岳をもたない丘陵地帯は、当然大きな河川もなく、米づくりの “命” ともいえる「水」は冬のあいだに積もった雪が命綱。少しでも無駄にするわけにはいきません。
そう言うと、一見ここは米づくりには向いてないように思われるかもしれません。しかしこの東頸城は、ずっと昔から「美しい棚田」や「美味しいコメが穫れる土地」として名高い地域でした。
うしだ屋の 無農薬アイガモ農法
私たちは、全耕作面積1.9町歩(1.9ha)の田んぼのうち、約5反歩(0.5ha)で 無農薬アイガモ農法 による米づくりを行っています。「アイガモ農法」という言葉はよく聞くけど、具体的にカモたちが田んぼでどんな働きをしてくれるのか実はよく知らない、という方も多いのではないでしょうか。

彼らの役割は、主に3つ。
1.稲につく小さな害虫を食べる。
2.水中にある雑草の種を食べる。
3.泳ぎながら泥を掻き混ぜ、水を濁らせることにより、雑草を発芽させない。あるいは発芽した雑草の光合成を妨げる。
かわいい姿と挙動で田んぼ中を泳ぎまわるカモたちは、じつはこんなにも有能な働きをしてくれているのです。
なお、当初はアイガモ(マガモとアヒルの掛け合わせ)を使用していましたが、雛を購入していた人工孵化場の廃業による調達先の変更にともない、2023年よりアヒルを使用しております。
低農薬栽培について

うしだ屋の田んぼの残り1.4haは、新潟県内での一般的な作り方よりも農薬使用量を5割以下に抑えた 低農薬栽培 で行われています。殺虫剤や除草剤の使用量を必要最小限に抑えながらもアイガモ農法よりも掛かる手間を減らし、普段使いもしやすい、お求めやすい値段となっております。
[使用している農薬について]
殺虫剤 1回 (イネミズゾウムシ等による苗の食害を抑えるためのもの)
除草剤 1回 (田んぼに生えるヒエなどの雑草を抑えるためのもの)
・ 以上を基本とし、これだけで済めば通常の3割程度。これだけで雑草を抑えられず生育に大きな影響が懸念される場合には、5割の範囲内で追加薬剤を使用いたします。
・ 畦畔の草刈りはすべて刈り払い機で行っており、畦草を枯らすための除草剤は一切使用しておりません。(グリホサート系除草剤やネオニコチノイド系農薬も使用しておりません。)
健康のための「玄米」「分づき米」という選択肢

うしだ屋では、各種お米を白米で販売する他、玄米、七分づきでのご依頼も承っております。(もち米は白米/玄米のみ)
特に七分づきは、玄米の「糠(ぬか)層」と「胚芽(はいが)」を3割ほど残して精米したもので、それらを完全に落とす白米よりも 食物繊維、ビタミンB1、ビタミンEなどの栄養価が豊富 に残っています。
白米と比べると炊きあがりの際にすこし米ぬかの香りがありますが、玄米よりも食感の大きな違いがなく食べやすく、また炊き方も白米と同じで良いため、手軽に栄養バランスの良い食生活に切り替えることができてオススメです☆
オンラインストア・注文フォームともに、8月上旬より、2025年産新米のご予約受付を開始予定です。今しばらくお待ちください。
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